鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ様【事例紹介】

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ様【事例紹介】

鶴居村、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ周辺

鶴居村、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ周辺

タンチョウの生息地としても有名な、鶴居村(つるいむら)。
本日は、鶴居村にある「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ(以下“タンチョウサンクチュアリ”)」の事例をご紹介させていただきます。

タンチョウサンクチュアリって?

Screenshot of tancho.marimo.jp

タンチョウサンクチュアリ(https://tancho.marimo.jp/)は、北海道の鶴居村にある、タンチョウを約40年見守り続けている施設です。

冬期には、ネイチャーセンターを開館しタンチョウへの給餌や来訪者への解説などをしています。タンチョウサンクチュアリは、絶滅したと考えられていたタンチョウが再発見された後、地元で「伊藤良孝氏」が酪農を行うかたわら、個人で給餌活動をしていたことからはじまりました。

伊藤良孝氏は、「小さいころからタンチョウを見てきた。特別なことではない。誰かがタンチョウを守らなければ。」と語られていたようです。引用:https://tancho.marimo.jp/sanc_info.html

一方で、鶴居村は自然観光と農業が主要な産業です。
給餌により絶滅の危機を脱したタンチョウですが、給餌により人に馴れ人との距離が近くなったため、農業被害や交通事故の増加など、人とタンチョウの共生に向け、新たな課題が発生しています。それでも今では、鶴居村にタンチョウキャラクターがいるほど親しまれています。
タンチョウと言えば鶴居村と思い浮かぶようになったのは、伊藤良孝氏をはじめ、鶴居村の人々の愛の深さからだと言えるでしょう。

タンチョウを支えてきた人々の思いや歴史、タンチョウの姿やしぐさなどの魅力を是非タンチョウサンクチュアリで触れてみてください。

導入の背景

ネットワークカメラの様子(タンチョウの自然採食地)

タンチョウの自然採食地

タンチョウを見守る為には、タンチョウの行動を観察する必要があります。タンチョウにストレスを与えず、見守り続けるためには遠隔カメラ即ち、「ネットワークカメラ」が必要です。2020年に既存のカメラの老朽化と施設建物と給餌場との間をつなぐ無線機の故障で必要な画像の公開ができなくなり、カメラと無線機の入れ替えをご相談いただきました。

整備内容

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリの給餌場

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリの給餌場

ネットワークカメラを使用するには、安定した通信環境が必要です。従来のルートでは、近接する桜の木の成長により、回線に影響が出てしまうという問題もありました。
又、150m以上離れた場所(自然採食地)にもネットワークカメラが必要だった為、距離を考慮した通信整備でなくてはなりませんでした。回線の整備時には、距離があっても影響なくご利用いただけるよう設置機器、設置ポイントの選定をし、より安定した通信で運用していただけるよう徹底した整備をさせていただきました。無線機の入れ替え時に前のカメラにない機能として、静止画で定期的に画像を保存する機能を備えた高画質カメラと、高性能な無線機の導入もご提案させていただきました。

自然採食地、ネットワークカメラのタンチョウの様子

自然採食地、ネットワークカメラのタンチョウの様子

↑このような様子を安定して配信できるようになりました!(画像:タンチョウがいる様子。)

更に

タンチョウのふぁんくらぶの活動

一点、課題がありました。

それは、システム担当者様の異動です。タンチョウとの共存は終わりはなく、今までも、これからも続いていきます。
タンチョウサンクチュアリの活動は、タンチョウを支援する「タンチョウふぁんクラブ」引用:https://tancho.marimo.jp/fanclub.html等の、皆様のおかげで支えられています。

実際にタンチョウサンクチュアリにお越しになる方もいれば、ウェブサイトを通してタンチョウを思い、ご支援くださる方もいらっしゃるようです。
“ぴっけるぴっけ”という通信紙で、細かな活動報告もされていますがウェブサイトから見守ってくださる方も少なくありません。もともと、ITに詳しい方がウェブサイトを担当されてらっしゃったようですが、担当者の交代があっても、これまで同様に多くの方に情報をお伝えできるツールとして、ウェブサイトを運用する必要がありました。

そこで、当社で提供している「独自ドメイン」を介し、ウェブサイトの運用もしやすい“仕組み”にさせていただきました。

整備後

改めて、同サンクチュアリのIT運用サポートをさせていただいている中、お声を頂きました。
第一声には、「大変お世話になっています。」と仰っていただきました。ウェブサイトの運用はシンプルなマニュアルをお渡しさせていただいておりますが、今もご活用いただいているようです。

又、不安点が発生した際には、すぐに対応してくれて、実際に来て確認してくれることが何よりも安心で嬉しいと仰っていただき、大変喜んでいただけております。ネットワークカメラも幸いなことに、フリーズしたことはなく、良好な状態で運用し続けていただいております。(※タンチョウが多く飛来する10月から3月末まで、期間限定でリアルタイム配信が公開されています。)

最後に

今回は、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリの事例をご紹介させていただきました。
サンエスマネジメントシステムスでは、IT技術で課題解決のお手伝いをさせていただいております。整備は勿論、IT運用サポートサービスで、IT人材を雇用するよりずっと安価に釧路の企業様を支援致します。問題点の棚卸からサポート提案など、3S精神で取り組んでいます。お困りごとがございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

 

関連サイト

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ:https://tancho.marimo.jp/index.html

(公財)日本野鳥の会:https://www.wbsj.org/activity/conservation/endangered-species/gj_hogo/

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