第2回 釧路新産業創造研究会が開催されました

2023年8月3日(木)、ANAクラウンプラザホテル釧路(釧路市錦町3丁目7番)にて、第2回目となる釧路新産業創造研究会が開催されました。
今回は釧路における産業創出や新規事業について学ぶため、釧路市議会議員や経営者など約50名が参加しました。第2回目のテーマは『バイオベンチャービジネスの釧路市域における可能性』で、株式会社イーベック(本社:札幌)代表取締役社長 土井尚人氏を招き、新規事業成功の秘訣や釧路での新しいバイオビジネス事業の可能性について講演をしていただきました。

第1回目の記事はこちら

 

 

釧路新産業創造研究会がめざすもの

釧路新産業創造研究会は、前身となる釧路産業クラスター創造研究会を解散し、前組織メンバーが主体となって今年4月に設立され、会長は宮田 昌利(サンエス企業グループ各社代表取締役)が務めています。
釧路市内の経営者らが中心となって、新たな産業を創出することや次世代の人材育成などに取り組み、これから3年かけて様々な成長分野について研究し、新たなビジネスを生み出すことを目標としています。

 

土井社長によるとコンサルタント時代の経験として「新規事業のヒントはお客様とのやり取りのなかにある」ということが多くあったそうで、お客様からのお問合せや希望から世の中のニーズを知ることができるそうです。
社内日報を記載している会社の場合、問い合わせ内容などを日々書き出していくことでニーズの多さや内容が明確化されるので、日々の積み重ねが大切であると講義で語りました。

 

釧路でのバイオビジネスの可能性

イーベックは、感染症のウィルスなどを中和する完全ヒト抗体を作成する技術力をもち、医薬品向けに製造販売をしている技術系ベンチャー企業です。これまでも大手製薬会社とタッグを組んで医薬品等を開発し、必要としている病院や患者様などに製品を届けてきました。
今後の医療分野では新型コロナをはじめとする感染症や、がんやアルツハイマーなどの薬の研究開発をこれまで以上にすすめていくことに力を入れています。

今回の研究会でイーベックの土井社長は、「今後の研究に必要不可欠な抗体に関するデータを集約する拠点・製造基地を釧路に作るのはどうか」という提言をされました。釧路の涼しい気候や、空港から市街地が近いことなどの立地にも適しており、最新機器のそろった医療機関があることなどから、地域の活性化や医療分野の発展、社会貢献にも大いに役立てることができると見込んでいます。

 

 

 

これからの釧路の発展のために

講演のあとは参加者からの感想や質問を通して、釧路が抱える課題や今後の方向性について議論しました。
土井社長は「抗体バンクビジネスが釧路拠点となれば、医療以外にも観光や宿泊などの業種とともに地域が発展することが見込まれる」とも語っており、抗体に関わる新規事業が釧路で成功することに自信を感じていました。

これからも釧路新産業創造研究会は継続的に開かれ、新規事業や産業創出にむけて研究をかさね、実現のために同じ思いをもつ仲間を増やしていきたいと考えています。お問い合わせは研究会事務局(0154-51-2924)までお願いします。

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